Thursday, December 13, 2012

Anona

最近わが家では、"anona" という果物をよく食べています。 外も中も、見た目は不思議で、しかも種が多いのですが、とっても美味。 Wikipediaによれば、日本語では「チェリモヤ」というようです。
それにしても、"anona"という名前。果物売り場で見るたびに、思わず笑ってしまいます。 ただし、ポルトガル語では、真ん中の「ノ」にアクセントがおかれるので、耳で聞くと、あまり面白くないのですが。

Tuesday, December 11, 2012

Comemora 104 anos

Manoel de Oliveira(マノエル・ド・オリヴェイラ)監督が、今日104歳の誕生日を迎えました。
今年の6月には一週間の入院生活をしいられたオリヴェイラ監督ですが、まだまだ映画製作は続くようです。 現在、"O velho do Restelo"(レステロの老人)と"A igreja do diabo"(悪魔の教会)という2本の映画の構想があるそうです。

Wednesday, August 1, 2012

Sabão Azul

Sabão Azul e Branco(単にSabão Azulと呼ばれることが多い)は、伝統的なポルトガルの石鹸。
鮮やかなライトブルーと白の組み合わせの見た目がなんとも言えませんが、天然成分だけからできていて、肌にも良し、衣類にも良し、だそうで、お医者さんでも勧められます。

Sabãoは石鹸で、Sabão Azulは青い石鹸。Sabão Azul e Brancoは青と白の石鹸という意味。見た目のままです。

ちなみに、シャボン玉の「シャボン」はポルトガル語のSabãoが語源と思いこんでいましたが、スペイン語が語源と言う説も強いのですね。

Thursday, June 28, 2012

Isto é o futebol

昨日(6/27)行われたスペインとの準決勝戦。0対0のままPK戦に突入し、敢え無く敗退。ポルトガルが勝ってもおかしくない戦いぶりだったのに、残念な結果に終わりました。

試合後のPaulo Bento(パウロ・ベント)監督の言葉。"Isto é o futebol."
サッカーが生活の重要な役割を占めるポルトガルらしい。。。フランス語の"C'est la vie."を思い浮かべてしまいました。

それにしても、両チームともイエローカードがたくさん切られた試合でした。

Friday, June 22, 2012

A partir de € 45...

ポストを開けると、郵便局からの不在通知が入っていました。不在にしていたわけでもないのに、不在通知が入っていることは良くあるのですが、今回の通知はいつもと違って、EMSの配達通知。で、しかも支払い金額22.56EURと書いてあります。送付人欄はJopon(おそらくJapan)。
心当たりがないので、通知に書いてある電話番号に電話をすると、日本の家族からでした。コンタクトセンターの人の話では、送付人の指定により受取人が22.56EUR支払うのだとか。。。
EMSの着払いなど聞いたこともないし、とりあえず日本の家族に問い合わせると、CDを2セット購入して送ってくれたとか。。。内容物の金額5,600円、送料1,800円。日本の郵便局では、贈り物には税金はかからないはず、と言われたし、送料も払ってあるので、受取人が払うものはないはず。。。とのこと。
そこで、再度コンタクトセンターに連絡すると、この請求は、郵便局がしているわけではなく、税関からの税金徴収の代行にすぎないとのこと。。。教えてもらった税関の窓口に問い合わせると、今度は関連する法令の番号などが送られてきました。
結局、 贈り物などの送付物の免税範囲はたかだか45ユーロまでで、今回の送付ではそれを超えてしまっていただけということが分かりました。ちなみに、これはポルトガルに限ったことではなく、EU圏外からEU圏内への送付物には同じルールが適用されます。
で、内容物(55.78ユーロ換算)に対する税金(消費税23%ほか、諸税)16.19ユーロと、送付方法に応じた手数料(今回はEMSに対する手数料)6.37ユーロで、合計22.56EURもの税金が徴収されてしまったのでした。関税率だけ見ると大したことはないはずなのですが、消費税がかかるのが曲者なのです。
日本宛ての送付物でも、課税になると消費税が取られたりするのはほぼ同じですが、免税限度額が1万円なので、少し余裕があります。また、消費税が今のところ5%なので、当面は課税金額もびっくりするほど高くはならないでしょうが。。。
今45ユーロというと、すぐに超えてしまう気がしますが、数年前のユーロ高の時期であれば、免税限度額も大差なかったのかも。。。などと、為替レートの影響を痛感した出来事でした。


なお、JETROのサイトにも、「欧州共同体関税免除制度の制定に関する理事会規則(EEC)」に関する、日本語の資料がありました。

Monday, June 18, 2012

Laranja doce

UEFA EURO2012。普段サッカーは見ない我が家でも、さすがに、トーナメント進出をかけたB組最後の試合、対オランダ戦は、TVの前に釘づけでした。
今年の選抜チームは、交流試合でウクライナ、トルコに敗北。EURO2012の第一戦もドイツに敗北、と負け続きの幸先の悪いスタートで、選手の選抜や監督の采配に非難が集中。水曜日に行われた対デンマーク戦での勝利の後も、この風潮はあまり変わらず。。。といった状況だったのですが。。。
前半オランダに先制点を取られたて反撃心が高まったのか、昨日の試合は前半から勢いがあり(と語れるほどサッカーに通じてないのですが、対ドイツ戦のときとは違うものを感じました)、クリスチアーノ・ロナウドが2点ゴールを決めて、トーナメント進出決定。
この日は、息子の誕生日でもあったクリスチアーノ・ロナウド。試合終了後には、息子へのお祝いのメッセージを書いたシャツに着替えていました。

ところで、この勝利のニュース。オランダチームの愛称Laranja Mecânicaをもじって、Laranja doce(sweet orange)」といったニュースの見出しや、「Laranja foi doce.(Orange was sweet.)」といったコメントがあったりしました。。。

Friday, June 15, 2012

A conversa é como as cerejas

さくらんぼ(cereja)の季節になり、道路沿いでは、あちらこちらで農家の人の即席の直売所が見られます。
我が家でも、先週末に庭で山盛りのさくらんぼを収穫したのですが、あっという間に食べ終わってしまいました。
ポルトガルでは、"A conversa é como as cerejas" -- 「会話はさくらんぼのようだ」というらしい。「手を付けると止まらなくなる」ということだそうです。確かに、山のようにあったはずのさくらんぼが、翌日には一粒も残りませんでした。。。
ちなみに、雨の時に収穫したさくらんぼは傷みやすいとか。。。で、週末前半は雨が降っていたので、すぐ痛むからという理由をつけて、際限なく食べていたのも事実ですが。。。

Thursday, May 17, 2012

Varinha mágica

使っていたハンドミキサー(ブレンダー)の調子が悪くなってきたので、新しいものを調達することにしました。

これまでポルトガル語の名称を知らずに使っていたのですが、調べてみると、ハンドブレンダーはポルトガル語では "varinha mágica"。文字通り訳すと「魔法の杖(英語では "magic wand")」。なんとも可愛らしい名前です。

ちなみに、ジュースを作るようなミキサーは"liquidificador"。"liquidificar"(英語では "liquidize")という動詞からきていて、あえて訳すと「液状化器」。フードプロセッサーは"picadora"。これは "picar"(英語の"mince")という動詞からきていて、英語の"mincer"と同じで「(肉)挽き器」。機能がそのまま名前になっています。

可愛らしい名前が付いているのは、ハンドブレンダーだけのようです。

Tuesday, May 15, 2012

Umbigo de fora

知人から、ちょっと汚いスラングを、日本語で何と言うのか聞かれることがあるのですが、いつも答えに困ってしまいます。
同じような状況で使われる卑語はもちろんあるけれど、それが例えば英語の"Son of a bitch!"に対応する言葉なのか、というと、なんか違うと思ってしまうのです。
ポルトガル語には、ほぼ文字通り対応する表現があります -- "Filho da puta!"

英語の"Son of a bitch!"にしてもポルトガル語の"Filho da puta!"にしても、母親を卑しめている。。。日本語でそんな表現あったっけ?「親の面が見たい」とかはいうけれど、使われる状況が違うし。。。
などと悩んでいたら、「日本語には汚い表現はないんだよね。」とからかわれてしまいました。

で、思い出しました!子供同士のケンカで「お前の母さんでべそ」などということがあったっけ。。。
そこで、母親を卑しめる言葉は「でべそ」だと言ってみたところ、大爆笑!(でべその方、ごめんなさい)

が、その後インターネットで調べてみると、諸説によれば、日本語のはやし言葉も「でべそ」そのものを指していたわけではなく、"bitch"だということを意味していたらしい。。。とすれば、大爆笑どころか、まさに対応表現?

"Filho de uma mãe com o umbigo de fora!"


でべその方、お気を悪くされたらごめんなさい。。。

Sunday, May 13, 2012

Procissão a Santa Joana Princesa

昨日5月12日はAveiroの祝日(Dia da Cidade)
Procissão a Santa Joana Princesa(聖ジョアンナ王女の行列)が、大聖堂から街の中心街に向かって、石畳の上に青草を敷き詰めた上を通っていきました。
通りの建物の窓からは、ときどき紙吹雪が。。。
華やかなバンドの演奏もありましたが、カーニバルとはまた一味違う、おごそかな行列でした。

Saturday, May 12, 2012

100 anos da República

Selo Ceres
郵便切手を購入したら、始めてみるデザインのもの。共和国100年の記念切手でした。

ポルトガルが共和制に移行したのは1910年10月5日。ですので、今年2012年は共和国誕生102周年。記念切手は2年前のものでした。

この切手に描かれているCeres(ケレス。ローマ神話の神)は、共和制移行後の1912年から1945年までに発行された切手でも、体制の変更の象徴として使われていたらしい。その前には、共和制移行後も、国王マヌエル2世(D. Manuel II)の肖像が共和国の文字とともに使われていたそうです。

Sunday, May 6, 2012

Sobreiro

Sobreiro no Jardim de Serralves

Casca do sobreiro
ポルトガルはコルクの生産量世界一。。。だけあって、ポルトガルのワインの栓はほとんどが本物のコルク。ポルトガルでは他にも、コルクでできた財布やカバン、コート(これは稀ですが。。。)なども見かけます。
コルク製品は、コルク樫(sobreiro)の樹皮を帯状にはいで、これをくり抜くか、その残りを圧搾したもの。ワインの栓などはくり抜いたコルク、コースターなどは圧搾したコルクでできています。

ポルトにあるJardim de Serralves(セラルヴェス公園)でsobreiroの木を見かけました。観賞用なので樹皮ははがされていませんが、表面を見ると、コルクだというのが分かります。


Thursday, May 3, 2012

Já estamos em Maio!

このところ雨の日が続いています。日が射していたと思っても、何時間かすると土砂降りの雨。冬の干ばつで苦しんだ農家の人にとっては嬉しい雨なのだとは分かっていても、やはりすっきり晴れた日が恋しい。
ここポルトガルでは春は雨の多い季節のようで、「4月は雨が多い」というようですが、「もう5月なのに!」と言いたくなります。

Abril, águas mil -- mas já estamos em Maio!

Wednesday, May 2, 2012

Comunicar a cor

Sabia que foi um português quem inventou o Código de identificação de cores para os Daltónicos? -- 色覚障害者のためのカラー識別コードを開発したのがポルトガル人だって知っていましたか?

昨日(5/1)のRTPの30 MinutosというTV番組のエピソードのトピックの1つ。
ColorADDは、シンプルな図形によって色を表すことができるようにしたもので、色の三原色(青、赤、黄)と白黒の図形を組み合わせることによって、パレットで絵具を混ぜるように色を表現することができるらしい。まるのある可愛らしいデザインで、かつとてもシンプル。簡単に覚えられそうです。
ポルトガルでは、昨年の10月からポルト市内の地下鉄の路線図で使われていたり、今年の3月から郵便局がColorADDをあしらった切手を販売したりしているそうです。まだ見たことがないので、気をつけて見てみようと思います。

Sunday, April 1, 2012

Miss sénior

先日TVのニュース番組で、ポルトガル北部の町Lousada(ロウザダ)で "miss sénior"(ミスおばあちゃん)コンテストが行われたというニュースが取り上げられていました。

コンテストの目的は、高齢者の自尊心向上と相互交流の促進だそうです。
ポルトガルでも、高齢者の孤独死が問題になっていることを受けての、自治体の対策でしょうか?

ちょっと照れながらも誇らしげなおばあちゃんたち。失礼ながら可愛らしい、と思ってしまいました。

Friday, March 30, 2012

É sexta-feira.

"É sexta-feira -- yeah!" -- 「今日は金曜日。イェー!」で始まるメロディが耳に残るBoss ACの "Sexta-feira (Emprego Bom Já)"。
昨年暮れからテレビやラジオでよく耳にするのですが、最近ではいろいろパロディーも出てきました。
軽快な音楽ですが、実は、世相を反映して、学校を卒業しても仕事が見つからない若者が「仕事をくれ」という悲痛なメッセージの曲です。

Boss ACは今日Ílhavoで行われるコンサートを皮切りにツアーを開始するということで、今朝のTV番組にも出演していました。

Friday, March 23, 2012

Amêndoas de Páscoa

Páscoa(イースター)が近づき、店頭にアーモンド菓子が並ぶようになりました。イースターのアーモンド菓子は、アーモンドをカラフルなチョコレートでコーティングしたものが一般的です。

アーモンドはポルトガルの特産品なので、アーモンド菓子も美味しくてお値段もお手頃。。。なのですが、なぜか、イースターの時期以外はあまり扱いがないのが残念です。

Wednesday, March 21, 2012

Chegou a primavera

昨日(3/20)は春分の日。日本と違って特別な祝日ではありませんが、春の到来を告げるニュースが流れました。ニュースによれば、ポルトガル時間の明け方5時14分(日本時間14時14分)が春分で、この瞬間から夏が始まる夏至の6月21日の0時09分(夏時間)までが春なのだそうです。

春分や夏至は「日」として暦でしか捉えたことがありませんでしたが、天文学的には「瞬間」なのですね。

Tuesday, March 20, 2012

Pagamento no café

ポルトガル人はよくコーヒーを飲みます。カフェでも、パン屋さんでも、お菓子屋さんでも、カウンターで立ったまま一杯飲んですぐ立ち去る人もいれば、テーブル席に座ってのんびりしていく人もいます。
イタリアではカウンターとテーブル席とで値段が違ったりしますが、ポルトガルでは料金は一律。場所によって違うということはありません。
カウンターで飲むときの支払いは、コーヒーが出てきたらすぐにお金を出すのが一般的。が、去り際に払っても問題ありません。
テーブル席の場合は、帰る前にウェイターを呼んで払うのが一般的ですが、コーヒーが出てきたときに払ってしまっても問題ありません。ウェイターに気づいてもらえないと長く待たなければならなかったりするので、我が家は結構このパターンです。
が、テーブル席の場合、日本と同じように、お会計はレジで、ということもあります。レジでの支払いの場合、2パターンあって、伝票を渡されてそれを持っていく場合と、自己申告制の場合があります。
結構混んでいるカフェで自己申告制だったりすると、この国は安全なんだな、とつくづく思います。

Monday, March 19, 2012

ポルトガルでは、Zé(Joséの愛称)という店の名前をよく見かけます。
Zéがつく名前の店は、大衆的な店なのだそうです。

Saturday, March 17, 2012

Piscadela dos locutors

ポルトガルのニュースキャスターは表情が豊かです。中でも気になるのは、番組の締めくくりのウィンク。全員がウィンクするわけではありませんが、ウィンクするニュースキャスターは何人かいる気がします。
あるとき知人に聞いてみました。すると「また明日」くらいの意味しかないとのこと。ポルトガルの人は、ニュースキャスターがウィンクしても気にならないようです。

Thursday, March 15, 2012

Cinema Português premiado

先日行われた第29回マイアミ国際映画祭で、ポルトガル映画がまた賞を受賞しました。
受賞した作品は、João Canijo監督の"Sangue do meu Sangue (Blood of my Blood)"。"Sangue do meu Sangue" とは自分の子供を指す表現です。

いろいろなところで評価されているポルトガル映画。受賞作品を一つも見ていないので、ひとつくらいは見ようと思います。

Wednesday, March 14, 2012

Reza pela chuva

この冬ポルトガルでは天気の良い日が続いています。
が、これは農業に携わる人にとっては良い天気などではなく、この冬は雨不足が深刻な問題になっています。80年来の大干ばつだとかで、特に放牧地の草が育たないため、家畜のえさ不足が一番の問題になっているようです。近所の肉屋さんでも、最近入荷される肉が痩せている、といっていましたが、そろそろ影響が出てきているのでしょうか。。。
農家の人は、スプリンクラーで水をまいたり、政府に支援を依頼したり、いろいろ対策をとっているようですが、"Reza pela chuva (pray for rain)" -- 雨乞い、もそのひとつ。夜に教会に集まって、祈りをささげたりもしているようです。

Saturday, March 3, 2012

Ai se eu te pego

ブラジル人歌手Michel Telóが歌う"Ai se eu te pego (Oh if I catch you)" が、本国ブラジルのほか、ポルトガルを始めヨーロッパでも大人気。この曲は、ブラジルでナンバー1になった後、2011年11月後半にヨーロッパでもリリースされると、その後わずか1か月で2011年度の売上の上位8位に入ったそうです。その人気は今も持続中で、2月末にリスボンでライブが行われた時には、その盛り上がりがニュースでも取り上げられていました。ちなみにCristiano Ronaldoの他いろいろなサッカー選手が、ゴールを決めた時にこの曲の振りで踊っています。

Wednesday, February 29, 2012

Cegonhas em Aveiro

ポルトガルを横断する自動車道A25には、Aveiro近郊にCegonhas-brancas(シュバシコウ、赤いクチバシのコウノトリ)が毎年巣を構えるゲートがいくつかあります。春が近づき、Cegonhasをまた見かけるようになりました。もちろん、道路のゲートだけではなく、あちらこちらにCegonhasの巣があり、Aveiro近郊には約300のつがいがいるそうです。
ニュースでも取り上げられています。

Thursday, February 23, 2012

Sabedoria de dona de casa portuguesa

だいぶん前にご飯を炊く土鍋の底を焦がしてしまってから、どうしても取れなかった焦げ。たわしでこするのは厳禁、とあるので、重曹やお酢を入れた水を沸騰させたりと、いろいろと試したのですが、どうしても取れない。で、そのまま使っておりました。

その話をポルトガル人の知人にすると。。。彼女は洗濯用の粉洗剤を一つまみ入れて鍋に水をはると、そのままコンロへ。。。「こうすれば、こすらなくても取れるのよ。」
結果は。。。本当にきれいになりました。ポルトガルの主婦の知恵です。

が、調理器具に洗濯用の洗剤を使うのはやはり気が引ける私。今度からは焦がさないように気をつけようと思いました。

Wednesday, February 22, 2012

Cinema Português premiado

先日行われたベルリン国際映画祭(Festival de cinema de Berlim )で、ポルトガルの2人の映画監督があわせて3つの賞を受賞しました。

João Salaviza 監督が映画Rafaで、短編映画の金熊賞を受賞。
Miguel Gomes 監督が映画Tabuで、アルフレート・バウアー賞と国際批評家連盟賞の2つの賞を受賞。

2人とも会場の笑いを誘う気のきいた受賞のあいさつをしていました。が、特に、Miguel Gomes 監督が、アルフレート・バウアー賞が革新的な映画であることを評価して与えられたことに対し、「古典的な映画を作ろうとしたつもりだったのに失敗した」と述べた後、彼が尊敬するポルトガルの個性的な巨匠たちの名前をあげていたのは印象的でした。結局50年前から活躍しているこれらの巨匠たちの映画が、すでに革新的だったということでしょうか。。。

Tuesday, February 21, 2012

Folia do Carnaval

今日(2/21)はCarnaval(カーニバル)の日。結局、100以上の市町村が政府の決定には従わず、2/21は休日として、通常通りカーニバルのイベントを開催しているようです。カーニバルで有名な町にとっては絶好の観光収入源ですし、この日に向けてずいぶん前から準備してきているのですから、当然といえば当然のような。。。

とはいえ、週末にパレードを開催した市町村もあります。Lisboa(リスボン)のSão Bento(サンベント)のパレードも、ニュースで取り上げられていました。が、カーニバルの衣装に身を包みながらも、メッセージを書いたプラカードを掲げてパレードしている組もあり、ちょっとしたデモの様相も。。。もともと、ポルトガルのパレードには社会風刺のメッセージ性の高い組も多いのですが、今回はよりその傾向が強いように思いました。

Thursday, February 16, 2012

Bombeiros voluntários

先日交差点やロータリーの入り口で、消防士の上着を着ている人たちが募金活動をしていました。なぜ消防士が募金活動を。。。と思ったのですが、なんでも、ポルトガルでは消防士の半数くらいは無償奉仕のボランティアの人たちなのだとか。
町内会の見回りなどとは違い、火事の現場に駆けつけ、消化活動を行うのだそうです。
ボランティアで危険な作業に立ち向かう人がたくさんいるからこそ成り立つシステムですね。。。
私たちも気持ばかりの募金をさせてもらいました。

Tuesday, February 14, 2012

Dia dos Namorados

今日(2月14日)はバレンタインデー。ポルトガル語では、"Dia dos Namorados" -- 「恋人たちの日」といいます。

バレンタインにあやかって売り上げを伸ばしたいのはどこも同じ。この1週間ほど、お店では、花やワイン、チョコレートなどがバレンタイン用に包装されて売られていました。
が、ちょっとびっくりしたのは近所のスーパーの魚売り場です。 この週末には、魚がハート型に並べられ、その周りにパプリカとパイナップルの葉で作った花が飾られていました。そして。。。ひとりのおじいさんが、ハートの中にあった鮭の切り身を買っていました。

Friday, February 10, 2012

Saco de água quente

先日NHK Worldの番組で、日本の文化として湯たんぽと懐炉の紹介をしていました。
すると。。。家の奥から、"saco de água quente (bag of hot water)" が出てきました。ポルトガルにも湯たんぽがありました。この湯たんぽ、ゴム製で水枕のような形をしています。ですので、"saco (bag)" という表現がぴったりです。
ちなみに、英語では "hot water bottle"。こちらも直接的な表現です。
では、日本語の湯たんぽの語源は。。。と思って調べてみると、「『たんぽ』は『湯婆』の唐音による読み方。」ということしか、手元の小さな辞書には載っていませんでしたが、Wikipediaによれば、「『婆』は『妻』の意で、妻の代わりに抱いて暖を取ることを意味している。」ということでした。

まったく使われていなかった我が家の湯たんぽ。この日を境に重宝されています。

Thursday, February 9, 2012

Carnaval sem tolerância

今月21日はCarnaval(カーニバル)。ですが、今年のカーニバルはちょっと雲行きが怪しくなってきました。先日Coelho首相から、緊縮政策に例外はなし、ということで、今年はカーニバル当日も "tolerância" の休みはなし、との発表があったからです。

そもそも私はカーニバルの日は祝日だと誤解していたのですが、そうではなく "tolerância" で休日になっているだけだったらしい。。。

ポルトガルの祝日はカーニバルも入れて年に14日。2012年は、そのうち5日が土日と重なっているので、振替休日という概念がないポルトガルでは、平日が休日になるのは実質9日(カーニバルがなければ8日)。対して日本はの祝日は15日。振替休日にならない土曜日の祝日3日を除いても平日が休日になる日が12日。ただでさえ9日しかない祝日をさらに8日にしようというのですから、あらためてポルトガル人は働き者だな。。。と思ってしまいます。

それにしても、ポルトガル人は "tolerância" という単語が好きなようです。番号待ちの "tolerância" に "tolerância" の休日。日本語にしにくい言葉ですが、この場合は「情けなし」というのが一番しっくりくる。。。ような気がします。

Wednesday, February 8, 2012

3 senhas de tolerância

ポルトガルでは、スーパーの肉売り場や魚売り場から、銀行、郵便局、役所、行政サービスまで、どこに行っても番号札を取って順番を待ちます。行政サービスなどは、1時間待ちも当たり前。
そこで活躍するのが、"3 senhas de tolerância(またはtolerância de 3 senhas)"です。
これは、順番が来たときに万一いなくても3番までだったら対応してもらえる、ということで、いろいろなサービスに掛け持ちで順番待ちしているようなときに便利です。

が、これには落とし穴もあります。

先日、行政サービスの窓口の待ち時間予想(これも番号札に記載されています)が1時間以上だったので、その間に買い物でも。。。と戻ってくると、予想より回転が速かったらしく、自分の順番を3番どころか10番近く過ぎていました。恐る恐る窓口に行ってみましたが撃沈。。。さらに1時間半くらい待つはめになったのでした。

Tuesday, February 7, 2012

Arroz de bonito

のレシピをもう一つ。Arroz de bonito(鰹のご飯)です。

オリーブオイルで、ニンニクとピーマン、玉ねぎをしんなりするまで炒め、皮をとって刻んだトマトを加え、さらに10分ほど炒めます。そこに米の倍量の水、ローリエ、サフラン、塩と刻んだイタリアンパセリを加えます。沸騰したらぶつ切りの鰹を加え、5分ほど煮込みます。そこに米を加え、20分ほど弱火で煮込みます。仕上げに、お好みでイタリアンパセリやその他の香草を加えて出来上がり。

日本人の口にも合うと思います。

Monday, February 6, 2012

Bonito grelhado

魚売り場で、bonito(鰹)を発見。ポルトガルではあまり見かけないので、せっかくの機会とばかりに一尾購入。が、処理してもらったばかりとは言え、なんとなく生やタタキで食べるのは気がひけたので、ポルトガルの調理法を調べてみました。

そのひとつが、Bonito grelhado(鰹のグリル)。
単に焼くだけですが、塩・こしょう・ニンニクとたっぷりのレモン汁に1時間以上付け込んでから焼くのがポイントで、鰹の臭みが苦手な方でもおいしくいただけます。
たまには違った食べ方を。。。というときにぜひお試しください。

ちなみに、日本では、春の初鰹と秋の戻鰹が旬の魚ですが、大西洋で獲れる鰹の旬はいつなのでしょう。。。

Wednesday, February 1, 2012

Lampreia

Lampreia(ヤツメウナギ)は、高級魚。冬の終わりがシーズンです。
ポルトガル北部のRio Minho沿いの街(Monção)で食べられるほか、Aveiroの近くを流れるRio Vouga沿いの街でも食べられます。

その見た目は、食べてから知った方がよいかもしれません。

Friday, January 27, 2012

Umbigo de laranja

Umbigo de laranja
オレンジの底の部分がとても面白いので眺めていると、
「ポルトガル語では "Umbigo de laranja" (オレンジのへそ)と言うんだ。」
と教えられました。たしかに、あまり目立たないものから、出べそまで個性豊かですが、どれも本当におへそみたいです。

で、ふと、日本語でなんというのだろう、と考えてみると、思い当たらない。。。へたの反対側?
調べてみたら「果頂部」というらしい。ひとつ勉強になりました。

ちなみに、umbigoが果頂部に対する正しい訳かどうかは。。。わかりません。

Thursday, January 26, 2012

Pantera Negra

"Pantera Negra" ピンクパンサーならぬブラックパンサー(黒豹)は、ポルトガルの国民的英雄、モザンビーク(1975年までポルトガル領)出身の元サッカー選手Eusébio(エウゼビオ)の愛称です。

昨日(1/25)はEusébioの70歳の誕生日で、各局が、"Parabéns Eusébio"(お誕生日おめでとう、エウゼビオ)というニュースに時間を割き、著名人の祝福の言葉とあわせて、1966年のワールドカップでの活躍ぶりや、当時のモザンビークの様子などが流されました。

昨年暮れにEusébioが肺炎にかかったときも大きなニュースになり、退院した時には各局が退院を祝うニュースが繰り返し流されたばかり。。。

Eusébioという人は、本当にポルトガル人にとってヒーローなのですね

Saturday, January 21, 2012

Aqui Nasceu Portugal

"Aqui Nasceu Portugal" --- 「ここにポルトガル誕生す」
Guimarães(ギマランイス)の町の城壁に刻まれている言葉です。

ポルトガル北西部に位置するGuimarãesはポルトガル誕生の地と言われる歴史の古い町で、UNESCOの世界遺産にも登録されています。今年2012年は、このGuimarãesが、Capital Europeia da Cultura(欧州文化首都)に指定されており、Guimarães 2012としていろいろな観光・文化イベントが行われています。

Friday, January 20, 2012

SOPA e PIPA

先日18日には、アメリカのSOPAとPIPAの法案への反対運動として、Wikipediaをはじめとする多くの英語サイトが24時間のBlackoutとという形で抗議を行いました。インターネットから自由な情報がなくなったらどんなに不便か、ということを広く身をもって体験してもらい、反対活動の輪を広げようというのが狙いです。SOPAとPIPAは、基本的には著作権保護のための法案ですが、著作権保護から拡大して、表現の自由を侵しかねない、というのが、これらの抗議活動の賛同者の懸念です。
ある報道番組で「これはエンターテイメントビジネスのロサンゼルスとテクノロジーのサンフランシスコ(シリコンバレー)の闘いである」というコメントをしている人がいましたが、なかなか的を射たコメントだな、と思いました。

ところで、これ自体は真面目なニュースですが、ポルトガルでこのニュースを聞いていると、思わず笑ってしまいます。なぜなら、SOPAとPIPAは、ポルトガル語でそれぞれスープとワインの樽のことだからです。「スープとワインの樽が、インターネットの表現の自由を奪う」状況って、どういう状況だろうと、想像が膨らみます。

Tuesday, January 10, 2012

Xarope de Cenoura

迂闊にも年末に風邪を引き、咳が止まらなくなってしまったので病院に行きました。とりあえず肺には異常ないといわれてひと安心。
そこで、お医者様からのどによいと勧められたのが、Xarope de Cenoura(人参のシロップ)。

作り方は簡単で、人参を細かく切って、その上に砂糖を砂糖を振りかけてしばらく置くだけ。自然にシロップが出てくるので、それをスプーン一杯、毎食前と寝る前に舐めるのです。この人参のシロップは、ポルトガル人の間では常識のようです。

おかげさまで、私の咳はだいぶんよくなりました。

Monday, January 9, 2012

Boas Festas

クリスマスから新年にかけて、ポルトガルではBoas Festasという言葉を耳にします。クリスマスと新年をあわせて「良い祝日を」という感じでしょうか。。。
ただし、年が明けてからも、1月6日のDia de Reis(Kings' Day---イエスの誕生を祝福しに来訪した東方三賢人の日)または公現祭(イエスの降誕の日)までは、クリスマスの飾り付けは残ったまま。Dia de Reisの後、やっとクリスマスシーズンが終わります。
ただ、ポルトガルの人はそんなに長く休暇をとるわけではなく、クリスマスシーズンと言っても、その間で会社などが休みになるのは、クリスマスイブ前日の午後からクリスマス当日と、1月1日だけというのが一般的。日本と違って振替休日という考え方もないので、今回のように、クリスマスも元旦も週末だったりすると、ほぼ通常の日々と変わりません。南欧の人たちは、怠け者に思われがちですが(私だけの印象かもしれませんが)、実際には働き者だなぁと思います。

ところで、ポルトガルでは、クリスマスは家族で過ごすのが一般的。クリスマスイブには、Bacalhau de Natal Cozido (干し鱈(バカリャウ)をゆでたもの)を食べ、クリスマス当日は、羊(Carneiro)や七面鳥(Peru)を食べます。そして、家族全員でのプレゼント交換。我が家では、各自が用意したプレゼントをかごに入れ、一つずつ取り出して、順番に開けていきます。誰が誰に何をあげたかがすべてわかるので、プレゼント選びも気が抜けません。