Saturday, April 30, 2011

Couve Português

ポルトガルでキャベツといえばCouve Português。ポルトガル料理に欠かせないBacalhau (干し鱈)の付け合わせとして欠かせません。塩ゆでして、たっぷりのオリーブオイルをかけて食べます。食べる前ににんにくのみじん切りを散らすこともあります。
Couve Portuguêsは、実は日本ではケールとして知られている野菜ですが、青汁のイメージとは程遠い、おいしい付け合わせです。

Friday, April 29, 2011

Veneza de Portugal

Rua da cidade de Aveiro
Aveiro (アヴェイロ)は、ポルトガルの中部の海沿いの街です。azulejo (アズレージョ)の駅舎と、moliceiro (モリセイロ。ゴンドラ)が行き交う運河で知られています。
Veneza de Portugal (ポルトガルのベニス)とも呼ばれるアヴェイロですが、アヴェイロに住む人々の交通手段はもっぱら陸上の道路。小じんまりとした街を歩いて散策すると、街に点在するazulejo (アズレージョ)の美しい教会が目を楽しませてくれます。

Thursday, April 28, 2011

Água de Luso

ポルトガルの水は、他のヨーロッパの国と違って軟水です。
ヨーロッパの多くの国では、食器を洗った後、布巾で拭かずに自然乾燥させると、カルシウムが白い跡になって残ってしまいますが、ポルトガルでは自然乾燥に任せてもなんの問題もありません。

そんなポルトガルを代表する水がLusoの水。硬度が8.2と日本の一般的な水より、さらに硬度が低く、飲みやすい水です。

Wednesday, April 27, 2011

Comboio Nocturno para Lisboa

"Comboio Nocturno para Lisboa" (リスボン行夜行列車)は、スイス人の作家Pascal Mercierが書いた小説です。

スイスのベルンでラテン語の教師を務める主人公が、ある日突然ポルトガル語に魅せられ、思い立ってリスボンに行き、そこでSalazar(サラザール)の独裁政治の時代を生きた人々と出会います。

ちなみに原書はドイツ語。原題はNachtzug nach Lissabon。英語版のタイトルはNight Train to Lisbonです。

Tuesday, April 26, 2011

25 de Abril

4月25日は独裁政治が終結した日で、ポルトガル各地で自由を記念する集会が開かれました。
ポルトガルでは、1933年から40年にわたり、António de Oliveira Salazar(アントニオ・サラザール)による独裁政権が続きました。これが、無血革命といわれるRevolução dos Cravos(カーネーション革命)により終結したのが、1974年の4月25日です。

ポルトガルの記念日は日付で呼ばれることが多く、この日も単に "25 de Abril" と呼ばれています。そして、通りの名前や橋の名前に使われます。もっとも有名なのは、リスボンの「4月25日橋」でしょうか。

Sunday, April 24, 2011

Visita Pascal

この日曜日は、Domingo de Páscoa。伝統行事が残っている村などでは、Visita Pascal が行なわれます。Visita Pascalでは、司祭が家々を訪れ、人々は十字架にキスをします。司祭は、家の主人が用意したものを飲んだり食べたりして、次の家を回ります。

ところでPáscoaは復活祭ですが、金曜日にキリストが亡くなって、3日後によみがえったとすると、Sexta-Feira Santaから数えて2日後の日曜日では日数が合いません。調べてみると、Páscoaは、モーゼがユダヤの人々を約束の地エルサレムに導いたことを祝うPessachと呼ばれるユダヤの行事が起源のようです。

キリスト教の行事には、いろいろな背景が絡み合ったものが多いようです。

Saturday, April 23, 2011

Feliz Páscoa

Amêndoas de Páscoa
今週末はポルトガルではPáscoa (Easter)。復活祭の時期です。
復活祭の定番は子山羊の肉の料理。そして、地方によっても異なるようですが、folarやpão de azeiteといったシンプルなパンを食べます。
そして復活祭のお菓子は、アーモンドのお菓子とpão de lóです。

Friday, April 22, 2011

Sexta-Feira Santa

この金曜日はSexta-Feira Santa。聖金曜日です。
イエス・キリストが人間の罪のために死んだとされる日です。
断食の期間の中でも、この日は特に肉を食べないのが習慣でしたが、最近は気にしない人も多いようです。

Thursday, April 21, 2011

Muito

"muito"は"tanto"と同様、ポルトガル語で「たくさん」とか「とても」といった意味です。
日本語の「もっと」と似ている気がするのは気のせいでしょうか?

Tuesday, April 19, 2011

Não estou aprendendo a Língua de Camões

ポルトガルのポルトガル語とブラジルのポルトガル語。文法上の違いもあります。

例えば、私がはじめて覚えた文章 "Estou a aprender a língua de Camões." は、ブラジルのポルトガル語だと "Estou aprendendo a língua de Camões." という表現になります。もっとも、ブラジルの人は、自分たちの言葉が "língua de Camões" とは思わないかもしれませんので、この表現はないかもしれません。

Monday, April 18, 2011

Facto ou Fato

ポルトガルのポルトガル語とブラジルのポルトガル語。2つは独自の進化を遂げてきました。それにより生まれた違いの一つにスペルの違いがあります。

ポルトガルでは、スペルは語源に忠実です。一方、ブラジルのポルトガル語では、実際の発音に近いスペルが利用されます。

"Facto" は英語ではFact。事実という意味の単語です。"De facto"(デ・ファクト。事実上の)という表現としても残っていますが、ラテン語のfactumという言葉からきている言葉です。ただ、これはポルトガルのポルトガル語のスペル。ブラジルのポルトガル語では、"Facto" は "Fato"。発音に忠実です。

ただし、これらの違いは、ポルトガル語のスペルを統一するための協定 "O Novo Acordo Ortográfico da Língua Portuguesa" の施行により、ほぼなくなるようです。2009年から2015年の移行期間を経て、完全実施。現在は、移行期間の真最中です。

Sunday, April 17, 2011

Ciclo de Cinema "Com o Japão"

4月下旬から5月上旬にかけて、 ポルト大学で、"Com o Japão" 「日本と共に」という映画祭が開かれます。困難を乗り越えようとしている、日本の国と日本人に思いを馳せておこなわれるイベントです。
主催は、FMUP (Faculdade de Medicina da Universidade do Porto) 「ポルト大学医学部」。心理学的観点もあるのでしょうか?

上映されるのは以下の映画。古今東西さまざまです。
  • 「乱」 - 黒澤明
  • 「座頭市」 - 北野武
  • 「隠し剣 鬼の爪」 - 山田洋次
  • 「SAYURI」 - Rob Marshall (ロブ・マーシャル)
  • 「太陽」 - Александр Николаевич Сокуров (Aleksandr Nikolayevich Sokurov, アレクサンドル・ソクーロフ)
  • 「雨月物語」 - 溝口健二

Saturday, April 16, 2011

Vida de cão

"Levar uma vida de cão." - Lead a dog's life.
「つらい生活を送る。」という意味です。

犬の生活はつらい生活。

日本語でも犬は悪い表現の中で使われることが多いですが、ポルトガル語でも同じ。万国共通なのでしょうか?

Friday, April 15, 2011

Manoel de Oliveira

Manoel de Oliveira(マノエル・ド・オリヴェイラ)は、世界で最年長の現役映画監督です。1908年12月11日生まれの監督は、現在102歳ですが、いまだ毎年一本のペースで映画を撮り続けています。

Thursday, April 14, 2011

Adamastor e Godzilla

Adamastorは、16世紀にポルトガルの詩人Camões(カモンイス)が作りだした架空の巨人。ギリシャ神話に出てくる巨人の一人として描かれています。
架空の巨人や怪獣は、人間の恐れの産物。Adamastorは、大航海時代のポルトガル人の恐れを表しているそうです。

ちなみに日本人が作り出した架空の怪獣ゴジラ。世界的に有名な怪獣ゴジラは、核実験の放射線で恐竜が変異した生物であるとか。皮肉なものです。

Wednesday, April 13, 2011

Pão

Pãoはポルトガル語でパンのこと。日本語のパンは、ポルトガル語のPãoから来ていると考えられているようです。

ところで、中華料理のメニューで、肉まんやなど、小麦粉でできた皮に包まれた食べ物に「包(bāo)」という漢字が使われているのを見かけます。日本語と同じ「包む」という意味にすぎないのかもしれませんが、発音がとても似ていて、こちらも語源に関係あるのではと思えてきます。

Tuesday, April 12, 2011

Tanto

"tanto"はポルトガル語で「たくさん」とか「とても」といった意味。日本語の「たんと」と同じです。

Monday, April 11, 2011

Azulejos na cidade do Porto

Azulejos na cidade do Porto
ポルトガルでは至るところにazulejo(アズレージョと呼ばれるタイル)が使われています。美しいアズレージョは、街の散策の楽しみのひとつです。

Sunday, April 10, 2011

A Praia da Costa Nova

Costa Nova
Praiaとはビーチのこと。ポルトガルは海岸線に沿った細長い国。あちこちにビーチがあります。


Praia da Costa Novaは、Aveiro(アヴェイロ)から西に10kmくらいいったところにあります。とてもカラフルな建物が立ち並び、魚料理を出すレストランが軒を連ねます。
ここでのお勧めはArroz de enguia(ウナギのリゾット)です。小さなウナギが炊きこまれています。

Saturday, April 9, 2011

Assistência financeira

金融支援を拒んで辞任を表明したジョゼ・ソクラテス首相ですが、とうとう金融支援を要請することを決めました。欧州連合もそれを受け入れるようです。

日本の新聞の記事にのることが少ないポルトガル。次は明るい話題が取り上げられるといいなと思います。

Friday, April 8, 2011

Ra ri ru re ro

ローマ字の「らりるれろ」の表記は、なぜ「la li lu le lo」ではなく「ra ri ru re ro」が選ばれたのだろう。「R」より「L」の方が日本語の「らりるれろ」に近いのに。長年の疑問だったのですが、ポルトガル語を学び、ポルトガル式のローマ字が最初に作られたからかもしれない、と思うようになりました。
ポルトガル語の「ra ri ru re ro」は、日本語の「らりるれろ」に近いのです。
といっても、ポルトガル語はラテン語系の言語。「r」の発音は強い巻き舌にもなります。
強い巻き舌になるのは、単語の最初に現れる「r」と、単語の途中に現れる二重の「rr」。一方、単語の途中に単体で現れる「r」は、日本語の「ら行」のような音です。

ちなみに、知人のイギリス人によれば、多くの日本人は「ロンドン」を「Rondon」と発音するそうです。そもそも「R」より「L」の方が日本語の「らりるれろ」に近いという認識自体が間違いかもしれません。そうだとすると、ローマ字が、ポルトガル語起源か否かは、「ら行」の表記には関係ないかも知れません。

Thursday, April 7, 2011

Fazer a cama

ポルトガル人はベッドメイキングが好き。。。かどうかは知りませんが、きちんとベッドメイキングをする人が多いようです。
例えばきれい好きで知られるドイツ人のベッドメイキングはシンプルで、ホテルでも5つ星ホテルでもない限り、掛け布団を半分に折っておくだけ、というのが主流だったりしますが、ポルトガルのベッドメイキングはクラシカルです。
ポルトガルでは、シーツはたいてい二枚組で売っています。一枚は敷布団用のシーツで、もう一枚は掛け布団用。敷布団にシーツを掛けた後、もう一枚のシーツを広げて、その上に掛け布団をのせ、首元を外側に折り返します。さらにその上にベッドカバーをかけてすっぽり覆います。まるでホテルのベッドメイキングです。

Wednesday, April 6, 2011

Abrir aqui

Bolachas da Vieira de Castro
 "Abrir aqui" - Open here
パッケージを開けようとして気づきました。
スーパーで買ったウェハース。ポルトガルのお菓子でした。

Vieira de Castroは、ポルトガルの北部の街Famalicãoの会社です。

Tuesday, April 5, 2011

Fumar mata

"Fumar mata." 「喫煙は死をもたらします。」
ポルトガルで売られている煙草のパッケージに大きく書かれている文言です。
日本のやわらかな表現に比べて、かなり強烈ですが、オレンジですら死をもたらすのですから、案外言葉としてのインパクトはないのかもしれません。

Monday, April 4, 2011

Laranja à noite mata

「朝の果物は金、昼は銀、夜は銅。」などといいますが、ポルトガルにも似たような表現があります。
Laranja de manhã é ouro, de tarde é prata e à noite mata." 「朝のオレンジは金、昼は銀、夜のオレンジは死をもたらす(殺す)。」

Sunday, April 3, 2011

Laranja com azeite

ポルトガル人は果物にもオリーブオイルをかけます。
オレンジにオリーブオイルとはちみつ。少し冷やして食べると美味です。
オリーブオイルは、くせのないものがお勧めです。

Saturday, April 2, 2011

Azeite para tudo

Peixe grelhado com batatas e brócolos
cobertos de azeite
Azeiteはポルトガル語でオリーブオイル。ポルトガル料理にはかかせません。何にでもたっぷりかけます。
塩ゆで野菜にたっぷりかけたオリーブオイルが、焼き魚の定番の付け合わせです。もちろん焼き魚にもたっぷりのオリーブオイルをかけます。

Friday, April 1, 2011

Vasco da Gama

Vasco da Gama repousando
na igreja do Mosteiro dos Jerónimos
Vasco da Gama(ヴァスコ・ダ・ガマ)はポルトガル人航海士。マゼランと同様、日本でもよく知られた人物です。

リスボンのMosteiro dos Jerónimos(ジェロニモス修道院)に眠っています。