Sunday, July 31, 2011

Chá

"chá" は、お茶のこと。西洋では、tea(英語)とか Tee(ドイツ語)とか thé(フランス語)と呼ぶ国が多いのに対し、ポルトガルは、「ちゃ」に近い "chá" (シャと発音) と呼ぶ、数少ない国のひとつです。

世界的な「ちゃ」と「ティー」という呼び方(発音)の違いは、中国語の方言の違いが元になり、どの地方からお茶が伝わったかによって異なると言われているようです。

ですが、もっと面白い説もあります。その説によれば、もともとヨーロッパ大陸には、お茶は「cha」として広まっていました。しかし、イギリス人が初めてお茶を目にした時、名前がわからず、お茶の入った荷箱につけられた荷札の「T」をそのまま呼び名にしたということです。荷札が「A」だったら、今頃お茶は、「ei」と呼ばれていたのでしょうか。。。

Saturday, July 30, 2011

Portugal e o Mundo nos séculos XVI e XVII

米国ワシントンDCのスミソニアンのSackler Galleryで催された“Encompassing the Globe: Portugal and the World in the 16th and 17th centuries” 展。16~17世紀の交流で東西を行き来した品々が展示されました。そのときの招待館長のJay Levenson氏がインタビューでこたえていました。
「その時代の人々が互いの文化・芸術を尊重したのが素晴らしい。とても先進的です。ポルトガル人は、アフリカの象牙の素晴らしさをすぐに理解したのです。」

このコメントを聞いて、知人の言葉を思い出しました。
「ポルトガル人は外交力に優れ、新しい異国の地に足を踏み入れたときも、文化を滅ぼすのではなく、友好関係を築いてきた。」

過去には大国による海外制覇の過程で、いろいろな文明が滅ぼされてきたことを考えると、異国の文化を尊重した大航海時代のポルトガル人は確かに先進的。未知のものを理解しようとする姿勢に敬意を表します。

Friday, July 29, 2011

Pastel de nata

"pastel de nata"は、直訳すると「クリームのタルト」ですが、日本ではエッグタルトとして知られているお菓子です。
Lisboa(リスボン)にある"Pastéis de Belém"は、1832年から続く"pastel de nata"の店。修道院の秘伝のレシピを受け継いでいるそうです。

Thursday, July 28, 2011

O galo de Barcelos

O galo de Barcelos(バルセロスの雄鶏)は、ポルトガル人のシンボル。あちらこちらで目にします。

バルセロスの雄鶏は、無実の男を死刑から救った鶏。焼かれて食卓に出された鶏が、男の無実を証明するために、生き返って三度鳴いたといわれています。

ポルトガルにはこの他にも面白い伝説(lenda)がたくさんあります。

Tuesday, July 26, 2011

Cerveja pequena

ポルトガルの"cerveja" (ビール)は、小さめの瓶に入っています。ポルトガル人は、あまりお酒を飲まない。。。わけではなく、ビールが温まらないための工夫だそうです。

Preparação para Inverno


lenhas
まだ夏真っ盛りですが、暖炉を大切にするポルトガル人は、冬に向けて、薪の準備。森に入って木を切り出しています。切り出した木は、冬までゆっくり乾かします。

Monday, July 25, 2011

Cheira a Lisboa

Cheira a Lisboa(リスボンの香り)は、1972年にAmália Rodrigues(アマリア・ロドリゲス)が歌ったファドの曲。

エステーの消臭力のCMで、日本でも知られるようになった少年Miguel Guerreiro(ミゲル・ゲレイロ)が、Uma Canção Para Tiの最終戦で歌って、優勝を勝ち取りました。当時10歳のミゲルは、Uma Canção Para Tiでは、何回かファドを歌っています。

Friday, July 22, 2011

Biscoito

"biscoito"のもっと一般的な意味は「ビスケット」。この言葉の語源はラテン語の "biscoctu"。bis (2回)+coctu(調理した)という意味です。

AçoresのBiscoitosは、「ビスケット」からきているのでしょうか。。。ポルトガル人が「ビスケット」を持って航海していたから?それとも、「ビスケット」が石の塀を作るのにつかわれる溶岩石のように固いから?

Thursday, July 21, 2011

Biscoitos nos Açores

Açores(アソーレス諸島)のBiscoitos(ビスコイトス)地区の葡萄畑は、風よけの溶岩石を積み上げた壁で区切られています。ポルトガル人の知人によれば、この建築法自体をBiscoitosというそうです。

Açoresの葡萄の品種は、Verdelho(ヴェルデーリョ) 。というわけで、AçoresのワインはVinho de Verdelho です。

Wednesday, July 20, 2011

Chá nos Açores

Açores(アソーレス諸島)は、大陸の1000km西の大西洋に浮かぶ島。ヨーロッパで唯一のお茶の産地です。

1750年ごろ観賞用にお茶の木が持ち込まれ、1878にマカオから連れてこられた2人の中国人のアドバイスのもと、商用のお茶の生産が始まりました。19世紀の終わりには14あったお茶の生産者も、今ではGorreanaとPorto Formoso の2つが残るだけですが、この2つが、ヨーロッパで唯一のお茶の生産者です。

Açoresで作られるお茶は紅茶が主ですが、緑茶も作られています。4月から9月の間には、2つの生産者でお茶の処理工程が見学できます。

Friday, July 15, 2011

Tróia

Praia de Tróia
Tróia(トロイア)は、ポルトガル中部に位置する小さな半島で、美しいビーチが広がるリゾート地です。アパートなどを借りてのんびり滞在するのがお勧めです。
アクセスは、南からは陸路で。北からは、対岸のSetúbalからフェリーがあります。

Monday, July 11, 2011

Festa dos Tabuleiros 2011

今年7月2日から7月11日まで、Tomar(トマール)では、4年に一度開催されるFesta dos Tabuleiros(タブレイロスの祭り)がおこなわれています。

その昔、Dinis(ディニス)という王とIsabel(イザベル)という王妃がいました。冬の朝、イザベル王妃が、城から抜け出し、貧しい人々にパンを分け与えていました。城に戻った王妃に、ディニス王が包みの中身を問うと、イザベル王妃はとっさに「薔薇です」と答えました。包みを開けると、パンは薔薇に変わっていました。

イザベル王妃は、聖人となり、Santa Isabel de Portugal(ポルトガルの聖イザベル王妃)と呼ばれています。タブレイロスの祭りは、聖イザベル王妃の薔薇の奇跡(O milagre das rosas)にちなんだ美しいお祭りです。

Saturday, July 9, 2011

Tão natural como a sua sede

"Tão natural como a sua sede" - 「あなたののどの渇きと同じくらい自然」。Lusoの水のキャッチフレーズです。

ポルトガルで目にするキャッチフレーズは、知的な言葉遊びが面白いと思います。

Thursday, July 7, 2011

Cheio de... que?

"Estou cheio(a)." は、英語でいえば "I am full." ですが、「おなかがいっぱい」とは限りません。文脈がなければ、"De que?" 「何でいっぱいなの?」と聞かれます。

「おなかがいっぱい」の場合は、"Estou cheio de comida." - 英語でいえば "I am full of food." といいます。が、"Estou cheio de fome." というと、英語の "I am full of hunger." となり、「飢餓でいっぱい」つまり「おなかがとてもすいている」になります。

「足りないもので満ちている」という表現。面白いなと思います。

ちなみに普通におなかがすいている場合は、"Estou com fome." または "Tenho fome." です。

Tuesday, July 5, 2011

Ninguém

"ninguém" は「ニンゲン」と発音されます。
日本語の人間(ニンゲン)と同じで「人」に関係する言葉です。
が、"ninguém" は否定語。英語の "nobody" に相当する言葉で「誰も~ない」という意味です。

したがって、ポルトガル語で「"ニンゲン" がいる」は、「誰もいない」という意味になってしまいます。