Tuesday, December 13, 2011

Fim de semana do Douro - 9 (Lamego)

Lamego(ラメーゴ)は、ドウロ地区の端のViseu(ヴィゼウ)県の都市です。
600段以上の階段をのぼったところに建つSantuário e Escadório de Nossa Senhora dos Remédios(ノッサ・セニューラ・ドス・レメディオス教会)が、街のシンボルです。
私たちはおそらく普通の人とは逆のルートで、車でまず教会に行き、そこから階段を下りました。踊り場を経て幾重にも重なる階段からの眺めは、上を見ても下を見てもすばらしく、こちらでも眺めを堪能しながら、のんびりと階段をおりました。
その後、街中を歩いて、昼食を食べるところを物色。Sé Catedral (大聖堂)の近くに、いくつか並ぶレストランのうち、呼び込みがないレストランに決定。入ってみると、観光客より地元の人が多く、たぶん大正解。
というわけで、ランチメニューではなく、この地方の料理Cabrito Assado(山羊の肉のオーブン焼き)とEspumonte(エシュプモンテ。発泡酒)を注文。ついでにお料理を待つ間に、こちらも名産のPresunto(プレズント。ポルトガルの生ハム)をいただきました。
どれもとても美味しく、普段はめったに頼まないデザートを注文(といって、この旅行中は常にいただいている気もしますが)。クレームブリュレとポルト酒、エスプレッソをいただきました。
とても美味しいお料理に、勘の良さに自己満足しながら、レストランを後にした私たちは、まずは大聖堂へ。荘厳な雰囲気を味わいました。
さて、その後は、いざ教会へ。腹ごなしになると高ををくくって階段をのぼりはじめたのですが、きつい。。。おなかは苦しいし、足は重い。。。休憩しながらながめる景色が救いでした。

やっと教会までたどり着いた私たちは、教会から見下ろす眼下の眺めを再度堪能し、帰路についたのでした。2泊3日の短い旅行でしたが、いろいろと満喫できた楽しい旅行でした。

Fim de semana no Vale do Douro - 8 (Vinho do Porto)

Vinho do Porto(ポルト酒、ポートワイン)は、IVDP(O Instituto dos Vinhos do Douro e do Porto, I. P.)によって、品質の高い順に、Vintage(ヴィンテージ)、LBV(Late Bottled Vintage、レイト・ボトルド・ヴィンテージ)、Reserva(リゼルヴァ)、そして通常のポルト酒とランク付けされます。
Vintageは、2年間樽で寝かせた後に瓶詰めされたもの、LBVは、4年間樽で寝かせた後に瓶詰めされたもの、Reservaは、さらに樽で寝かせたもので、いずれもその品質がIVDPに認められたものです。

Vintageは、製造過程で空気に触れる期間が短い分、栓を開けて空気に触れると味が変わってしまうので、すぐに飲んでしまわなければなりません。LBVで数週間、Reservaで数カ月だそうです。

高級ワインこそ、飲むときには惜しまず一気に飲み干してしまいましょう、ということのようです。

Monday, December 12, 2011

Fim de semana no Vale do Douro - 7 (A noite à Quinta de Marracos)

Quinta Novaで昼食を終えた後、私たちは山を下りてQuinta de Marracosに向かいました。
山を下る道からの眺めの素晴らしいこと。途中、対岸のPinhãoの町と背後の葡萄畑が川面に映り込んで、なんともいえず幻想的。前日の夜、真っ暗な中通ったのは、こんなに素晴らしい景色の中だったのか、せめて片道は堪能しようと、目を凝らして道を下りました。
山を降りた後、川沿いのバーでポルト酒をいただいて一休み。地元の人に道を訪ね、ドウロ川沿いの石造りの建物を目指しました。
Quinta de Marracosは、4世代続く家族経営のワイナリーで、洗練された雰囲気のQuinta Novaとは、また違った家庭的な雰囲気を楽しみました。
広間はがらんとして寒いし、他にお客さんもいないからということで、私たちは、オーナー夫妻と一緒にキッチンの片隅のテーブルで食事をいただきました。昔ながらの窯のオーブンを使ったお料理は、家庭的だけど、とても美味しく、デザートも2種類いただいてすっかり満腹に。。。
こちらのオーナーは、リスボンの大学で化学の先生をしていたとか。今も、研究から完全に退いたわけではないそうですが、おばさんからワイナリーを相続し、先生業を引退し、看護師だった奥さんも看護師をやめて、ドウロ川沿いに越してきたそうです。
ちなみに、Quinta de Marracosのお客さんは、北ヨーロッパの人が多く、日本人のお客さんは初めてだったそうです。

Friday, December 9, 2011

Fim de semana no Vale do Douro - 6 (Caminhada na Quinta)

Paisagem da Quinta - 1
翌朝、軽い朝食を済ませた後、私たちは葡萄畑を散歩することにしました。
フロントで地図と途中にあるチャペルの鍵をもらい出発。
収穫後のため、実はほとんど残っていませんでしたが、その代わりに葉が赤く色づいて、紅葉を楽しむことができました。
人手をかけて作り上げられたすばらしい景色にはただただ感嘆するばかり。後からみたら同じような写真ばかりと後悔するだろうと思いながらも、少し歩いては写真をとり、また歩いては写真をとり、を繰り返しました。
Azulejo dos trabalhadores
com cestos de uvas
na estação de pocinho
しかし、ただ歩くだけでも、300m以上の急な高低差があるので、ものすごい運動量です。歩き始めには、上着のボタンをすべてとめていたのですが、途中で上着もセーターも脱いでしまいました。
この高低差を活かして造られた葡萄畑では機械が使えず、今もほとんどの作業が手作業でおこなわれています。ただ歩くだけでも汗だくになってしまうのですから、作業をする人の労力は生半可なものではありません。幸い、Quinta Novaのように、ある程度大きなワイナリーでは、収穫した葡萄はトラックで運べるようにはしているようですが、Quinta de Marracosのように小さなワイナリーでは、今も人が駕籠を背負って葡萄を運んでいるようです。

Paisagem da Quinta - 2

段々畑も同じですが、自然の造形を残しながら人手をかけて丁寧に作り上げられた人工的な景観。造るのも維持するのにも相当な手間がかかっているのですね。

歩き始めにはかかっていた霧も、少しずつはれて、最後は、すっきりとした青空に。素敵な景観を満喫した1時間でした。

Wednesday, December 7, 2011

Fim de semana no Vale do Douro - 5 (A noite à Quinta Nova: Jantar e Prova de Vinhos)

Prova do Vinho Branco
Pinhãoの駅に戻った私たちは、駅前のカフェ(というよりバー)にいたお客さんに道を教えてもらい、Quita Novaまで車を走らせました。「道は単純だけど、細い道に壁が迫っていて危険だよ。」と言われたとおり、真っ暗な中、ガードレールのない山道を走るのは、スリル満点でした。が、翌日、この同じ道を、日のあるうちに走ったときには素晴らしい眺めに感嘆。

さて、山道をひたすら走り続けてQuita Novaのホテルに到着。フレンドリーなスタッフと暖かい部屋とに迎えられほっと一息。さっそく夕食前にVinho Branco(白ワイン)のProva(テイスティング)をしました。ポルトガルのワインといえば赤ワインが多いのですが、最近、美味しい白ワインに出会って、ポルトガルの白ワインを見直しつつありますが、このワインもその一つとなりました。
Prato do jantar
さらに、食後にも2種類の赤ワインをいただきました。ひとつは、ポルトガルの葡萄種Touriga Nacionalだけを使ったもの。もうひとつは、3種の葡萄を使ったQuinta Novaの自信作Grande Reserva Referência。どちらも美味しかったのですが、最初は、香りの強いTouriga Nacionalの方が美味しく感じたのですが、飲んでいるうちにGrande Reserva Referênciaの味わいにひかれるように。。。

さらに、ポルト酒を少しだけいただいて就寝。寝心地の良いベッドでぐっすり眠りました。

Quarto
ちなみに、このQunita Novaは、コルク事業で一代で富を築いたAmorinグループに属しています。

Tuesday, December 6, 2011

Fim de semana no Vale do Douro - 4 (Museu do Côa)

Entrada do Museu do Côa
Foz Côa(フォシュ・コア)のコア渓谷には、UNESCOの世界遺産に登録されている、先史時代の岩絵遺跡群があり、Museu do Côa (コア博物館)ではそれらの解説を見ることができます。
博物館に展示されているのは1万年から2万年前に描かれた線刻画ではなく、もちろんその複製で、小さな石などは現物が展示されていますが、背景や他の遺跡との違いなど知識の提供がメインになっています。
この場所にはもともとダムができる予定だったのが、遺跡が発見されて中止になったそうです。博物館では発見当時のTVニュースを流しているのですが、今は大御所のキャスターの若かりし頃を見て、本質ではないところで楽しんでしまいました。

ところでこの博物館。エントランスがとてもモダンで、この建物を見るだけでも価値があります。展望広場や、隣接するヘリポートからの渓谷の眺めは最高です。

ちなみにタクシーの運転手さんによると、近くに有名なサッカー選手のおばさんが所有するワイナリーがあるとか。連れて行ってあげると言われたのですが、サッカーに疎い私たちは、結局訪ねませんでした。

Monday, December 5, 2011

Fim de semana do Vale do Douro - 3 (Amêndoas do Alto Douro)

Vila Nova de Foz Côa(ヴィラ・ノヴァ・ド・フォシュ・コア)では、昼食後のデザートとして、この地方の特産品の一つであるアーモンド(Amêndoas)を使ったお菓子を食べました。
レストランの方にアーモンドを使ったお菓子は何があるかを聞くと、Pudim de Amêndoa (アーモンドのプリン)とDoce de Amêndoa(その名も「アーモンドのお菓子」)があるというので、一つずつ注文。
どちらもとても美味しいかったのですが、特にPudim de Amêndoaは絶品。ぜひもう一度食べたいと思う味でした。
ちなみに、Doce de Amêndoaはお店の方に「ものすごく甘いです」と言われていたのですが、「言うほどでもないじゃない」と思った私。ポルトガル人がかなり甘いと思うものを大したことがないと思ってしまう私はかなりの甘党かもしれません。。。

Sunday, December 4, 2011

Fim de semana do Vale do Douro - 2 (Viagem de Comboio)

Estação de Pinhão
ポルトガル国営鉄道CPのドウロ線は、Régua(レグア)からPocinho(ポシーニョ)を走るローカル線です。RéguaまではPorto(ポルト)から電車が出ており、祝祭日にはPocinhoまでの直通の電車もあるようです。
今回、私たちは、Régua(レグア)の隣駅Pinhão(ピニャオン)からPocinhoまでを電車で旅しました。
電車はほぼ全区間ドウロ川沿いを走っており、車窓からは川の対岸に広がる葡萄畑と、ところどころ自然のままの丘陵が次から次へと表れてきて、世界文化遺産の景観を楽しめます。単に往復するだけでも乗ってみる価値があります。
また、駅もそれぞれに趣があります。私たちが利用した、Pinhão駅とPocinho駅は、他の多くの駅と同じようにAzulejo(アズレージョ。ポルトガルのタイル)で飾られていました。

Saturday, December 3, 2011

Fim de semana no Vale do Douro - 1

Paisagem do Vale do Douro
11月下旬の週末にドウロ川渓谷に小旅行をしてきました。
葡萄の収穫も終わり、観光シーズンも過ぎていましたが、世界文化遺産の渓谷の景色とワインをのんびりと楽しむことができました。

初日は、Pinhão(ピニャオン)に車を停めて、ドウロ川沿いを走るポルトガル国営鉄道CPのLinha do Douro(ドウロ線)で、PinhãoからPocinho(ポシーニョ)まで約一時間ほど車窓の景色を楽しみました。
Pocinhoからは、タクシーでVila Nova de Foz Côa(ヴィラ・ド・フォシュ・コア)に移動し、昼食。
タクシーで、先史時代の岩絵遺跡群を展示する美術館へ。
美術館と渓谷の風景を楽しんだ後、Pochino駅に戻り、再び電車でPinhãoへ。
Pinhãoの駅からは、滞在先とあるワイナリーQuinta Novaまで車で移動。
ワイン・テイスティングと夕食を楽しみました。

翌日は、朝食をとった後、葡萄畑を散策後、ワイン製造所を案内してもらいました。
そしてワイン・テイスティングと昼食の後、車で次の滞在先であるQuinta de Marracosへ移動。
こちらは家族経営の小さなワイナリーで、シーズンオフということもあり、客は私たちだけ。
オーナー夫妻と食卓をともにし、家庭的な雰囲気を楽しみました。

最終日は、葡萄畑を散策した後、車でLamego(ラメーゴ)へ。
Santuário e Escadório de Nossa Senhora dos Remédios(ノッサ・セニューラ・ドス・レメディオス教会)を訪ねた後、街中で昼食。
その後、Sé Catedral (大聖堂)を訪ねて、帰路につきました。

この後、何回かに分けて、見どころなどをご紹介したいと思います。

Thursday, December 1, 2011

Quentes e boas

寒くなってきて通りで焼き栗売りを見かけるようになりました。
"Quentes e boas" は焼き栗売りの決まり文句。「あったかくておいしいよ。」といったところでしょうか。

ちなみにポルトガル語で栗はcastanhaといいます。