Thursday, June 23, 2011

Não posso falar Português

知人の家で留守番をしていた時のこと。知人が家事をお願いしている女性が家に来ました。知人から「ポルトガル語がわからなくてよかったね。彼女はおしゃべり好きだから、ポルトガル語が話せたら、話が止まらないよ。」と言われていた私は、彼女と挨拶を交わすと、彼女がおしゃべりを始める前に言いました。"Não posso falar Português." 「私はポルトガル語が話せません」
外出から帰ってきた知人にその話をすると、「ポルトガル語を話すのを禁止した覚えはないけど。」と言われてしまいました。そう。本当は、"Não sei falar Português."  「私はポルトガル語が話せません」と言わないといけなかったのです。

日本語で言うと同じ「できない」も、ポルトガル語では、「できない」理由によって使い分けなければなりません。"posso (poder)" は「状況としてできる」、"sei  (saber)" は「能力・知識としてできる」、さらに "consigo (conseguir)" は「努力してできる」場合に使います。

日本語で話すときには、ほとんど意識していない「できない」理由。ポルトガル語で話すときには「できない」理由を考えなければなりません。言語は思考を左右するのだな、と思います。

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